アルマ通信第32号  【発行日2020年9月16日】

     【発行者:アルマ・マータ・クワイア(作成担当:吉里)】
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A.山下代表からの今後の練習についての連絡を再送信します。
アルマの皆様
 9月後半の練習実施につきまして、「アルマ4役会議【9月12日開催】」で検討の結果次の通り進めることといたしました。

 ➀9月19日(土)・30日(水)の練習は、残念ですが行いません。
 ➁今後の進め方について
 団員の皆様におかれましては、「早く皆で歌いたい」「しかしコロナは怖い」と心が揺れておられることと思います。
 近畿の他府県はかなり沈静化している様子に見受けられますが、大阪府(特に大阪市内)は引き続き厳しい状況が続いています。
 9月26日(土)と10月以降の練習については、9月19日に開く4役会議において、検討いたします。
 ・全国的にはやや落ち着いてきているとの判断から、イベント開催基準の緩和措置が検討されています。
 ・他団に於いて、ぼちぼち練習を再開するところが増えています。
 (しかし、各団とも3密を避けるための会場確保に苦労しておられるようです。
 幸いアルマは中央電気倶楽部に5階ホール等広い会場を確保することができます。)
 ・東京混声、大阪コレギウム・ムジクムその他の声楽演奏会がコロナ対策の上、一部再開されています。
 ・「歌えるマスク:OCMマスク(考案・販売:大阪コレギウム・ムジクム)」をアルマで購入することにしました。
  入荷次第練習で使いたいと思います。
★「OCMマスク」入手までは、アルマ方式~フェイスシールド(フェイスシールドの左右湾曲・下部に布垂れ下げ)を装着して練習したいと思います。
 早く大阪の状況が沈静化することを祈っています。        代表 山下 千之
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B.本日(200916-11時56分)林技術委員長から「富士山 作品第肆」多重録音がアルマメールで送信されました。
 是非、メールを確認いただき、多重録音をお聴きください。
 上床さんが、「富士山」「富士山 作品第肆」に込めた思いを語っておられます。
 必読です。
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「富士山」「かわづらに」を今歌いたい理由
 今回、多重録音の曲として「富士山「を取り上げました。
 勿論我々にとって一番の愛唱曲で「、暗譜で歌える団員が多いだろう」ということや「アンコールの会の合同演奏曲」になっていることがあります。
 この曲に対して皆さんもいろんな思い入れがあることと思いますが、私にもこの曲には大切な思いがあります。
 「富士山」は、多田武彦さんが学生時代に作曲した「柳河」を組曲にした処女作「柳河風俗詩」に次ぐ二番目の男声合唱組曲として昭和31年12月に京大男声合唱団により初演されました。
 先日バリトンの小寺祥雄さんが「初演の時、私も歌った」とメールされていましたが、同世代のアルマの方々でほかにも数人歌われた方がおられます。
 すごいことですね。
 楽譜は昭和34年に音楽之友社から出版され、ベースの増田博さんがその楽譜をお持ちのことを先日書かれていました。
 私は昭和35年にラサール高校に赴任された若き音楽教師森川諄一先生が創設されたグリークラブに入部し、男声合唱を初めて経験しこの曲に出会いました。
 当時バリトンでした。「降り注ぐ」の繰り返し部分のバリトンパートが、「ラ レ ♮ド ♭ド ― ド」で、難しくて普通でない音程(未熟な感想?)と思ったのを今もはっきりと覚えています。
 日本の最南端の高校で、出版一年以内に多田さんの曲が歌われていたことに感動を覚えます。
 同時に、若者に男声合唱の素晴らしさを経験させようとされた森川先生の情熱を感じずにはおられません。
 そのおかげで私は男声合唱の虜になり、今もこうしてアルマで歌っています。
 後年、平成6年に森川先生は平成9年のハイドン没後200年に向けて、管弦楽団と合唱団の「鹿児島ハイドン協会」を創設されました。
 その年の6月にトップテノール足立泰二さんのお世話で実現した「宮崎コールフロイント」と「アルマ・マータ・クワイア」との交換演奏会が開かれ、その翌日に霧島の「みやまコンセール」で「鹿児島ハイドン協会」と我が団との交歓会がもたれました。
 その時我々も森川先生の指揮で歌いましたが、宮崎大学の竹井茂美先生が「伊東マンショと南蛮音楽」につきご自身の舞踊付きで講演されました。
 竹井先生はアルマの定期演奏会に毎回聴きに来て頂くようになりました。
 その後、鹿児島ハイドン協会はハイドンのミサ曲を全曲演奏しました。その大部分に私も出演させて頂きました。
 アルマの団員の中には森川先生を覚えておられる方もおられると思います。
 また平成27年森川先生が最後に指揮をされた「第11回鹿児島ハイドン協会定期演奏会」には何人かのアルマの方々に鹿児島まで聴きに来て頂きました。
 その森川先生が、先日8月21日にお亡くなりになりました。
 少し弱ってはおられましたが「もう少し永く生きて居て頂きたかった」と、とても残念に思います。
 今、私がこの曲を歌いたいのは「森川先生へ感謝の気持ちを捧げたい」その醍醐味を教えて頂いた男声合唱を今も続けているアルマ・マータ・クワイアの皆様と一緒に、「かわづらに」を心を込めて歌いたいからです。
 私の勝手な思いではありますが、ご寛容のほどをお願いいたします。
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 なお「日本男声合唱史研究会」の「柳河」に多田さんの「柳河風俗詩」作曲の経過が詳しく書かれています。
 「富士山」のことも少し出ています。増田さんはよくご存知のことかと思います。
 「京大合唱団70年史」からの引用なども書かれ興味深いことでした。
                             上床 博久
     ☟クリックしてください
     グリークラブアルバムの研究 各曲編 25. 柳河
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C.太田さんからアルマメールで送信された、「鴎」第2弾、重唱への参加呼びかけメールを再送します。
 今まで参加されなかった団員の方も是非ご参加ください。
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皆様
  鴎の続きをやりましょう!
 動画つきのほうがニュアンスがわかると指摘をいただきましたが、今回の部分はいろんなパートと掛け合いになってますので、よく聴いて合わせていく練習という意味で動画なしでいきます(忙しくてつくれなかったわけじゃないよ・・)。
 少し前から音源は出出しますので、皆様は25小節(セカンドはアウフタクト)から歌ってください。
終わりは48小節(ベースのみ49の頭の音まで)です。
 〆切は2週間後、26日までにしますね。
 下から各パートの音源を使ってください(25-48です)。
 右耳からパート強調、左耳からパート抜きが聴けます。使い方は自由です。
     ☟クリックしてください
     鷗(25~48小節)
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 前の部分も引き続き録音受け付けてます。途中からでもなんとか参加ください。
 では頑張っていきましょう!               
                        太田茂之

                              以 上