平成28年11月30日練習報告書

平成28年12月2日
11月 30日(水)練習内容・連絡事項報告書      
林 茂紀 
【1.練習内容】
(1) 18:20~18:50 梶田先生指導による「さとうきび畑」の練習
 ・1~6小節の練習(B2:音程そろえて入る。T2:1・3拍目を重くしない。B1:入りの3音しっかり)9小節~T系特にT2の音程:音源のデメリットは確認できないこと(何となく流れの中で取ってしまう)。最後は自分の力で捉えること。
・18小節~B系の音程を確実にする。21「la-」はっきり入る。
 ・24のdim.はB1がE♭に入ってから。27~T2「ざわわー」の動き遅れる(「わー」伸ばしすぎ)。
 ・36:B1B2「ah-」の入りをはっきりさせる。41~の音程確かめ(豊かな響きが生まれるように)。
 ・49~B系「ah-」からの音程確かめ(~52)。54~各パート「なかでーah-」の音程確かめ。
 ・73~T系「uh-」止まらないように息を流して。81「かなしみは」B2T2音程確かめ。
 ・84~T2「lululu」はっきり入り、in tempoで動く。
 <ヴォーカリーズのところの音程があやしいので、確かめる練習を>と言われる。
(2)18:50~20:50 田中先生指導による4曲の練習
 「篠田さんにこれお願いしてよかった!と思っている。今、あなた方の世代の人達の声で歌われるのは、すごい意味がある。そう思って聴いていた。どうせやるんだったら、ちゃんとこの編曲通りの音を出してあげる。そうしてこの名アレンジに応えてあげてください。」
「少年時代」
 ・一回通し歌う。皆さんが「こんなにいい曲なんだぜ」と思って歌わないと、そう聴こえない。「何だか難しくてさあ」と聴こえる。
 ・1小節の入りの練習(特にT2何度も)どんなイメージか?「お客さん聞いてください、こんなすてきな思い出だったんです」って聴こえるように創って遊ぶ。B2:声を聞かせるのでなく想いを聞かせる。「ah-」でダメになっている。もっと爽やかに(同じ「ah-」でも無限通りある。どれにするか?)。
 全体に:「ah-」に「ア」という子音を付けない(それは別の表現の時)。(注:前回も再三指摘された)
 ・3小節の「ah-」もmf。最初の「ah-」と同じであってよいということ。変わると変な表現になる。
 T1の「ah-」だけが目立たないように、他3パートはmpからcresc.して包んでいく。
 ・「ah-」の時、どんな「目」「表情」?それによって声が変わる。明るい声は、明るい気持ちをもった時に出る。その時は顔が明るくなっている。が、顔だけ明るくしたのでは偽物。
・B1:冒頭2小節。「Loo・・・」で何かありそうだと思ったら「ah-」でダメに。一番大事なところの表現が違う。→ 再度歌う。気持ちが変わるとこんなにも音色が変わる、と。
・6~「Loo」の4分音符が短い。そうしないために4分休符も歌う(「Loo ポン」と)。
・最初から通し歌う。
・最後73「Loo-」の入り練習(待たずにちゃんと入る)「Loo」とする意味は、タッチをはっきりさせるためで、「ル」とやるためではない。Lで上の歯裏に付けていた舌を、その瞬間に離す。入ったら「u~」などと別のことをしない(足の指だけ働かす)。パートごとにそろって、いいタイミング・いいタッチ・いい音程で入る。(B1:一人ひとり、声楽をしないで鼻歌のように気楽にやるようにと。音程も正確にと)
<「ゴロゴロうがい40秒目指して」を毎朝やることの勧め:息がたくさんある時もなくなって来た時も横隔膜がちゃんと同じ大きさで息を送ってくれるようなテクニックが身につく。その暁にはフォルテでも何でも平気でできるようになる。なんぼフェルマータがあっても平気で同じ音量で息を送り出すことができる。それは、毎日ちゃんとやってる人しかできない。やれば必ずできる。それを信じて毎日やってください。毎日やらないと筋肉が覚えてくれない。ここでできてない人は家でやってないからとすぐ分かる>
・67~最後まで歌う。最後の「Loo」のタッチはすごく良かった。Pというのはそういう意味。このおじさんたち何てことをしてくれるんだ!と思えるね。「夏模様というのを思い出して歌ってくれてるなあ」という空間ができる。そういうのを創って遊ぶのが演奏。
「琵琶湖周航の歌」
 ・冒頭から歌う。これは「舟歌」。水の上に浮いている(そのリズム感で)。それを最後まで忘れずに歌うことを練習の随所で指摘された。40~「恋に」はfで。ソリB1が弱い、人数を増やしてと指示。「比良も伊吹も」のところで「部屋の中じゃない!」と。「あつきここ(ろ)」は遅くし過ぎた。meno mosso(これまでより遅く)少しだけにしよう。
 ・最初からうたう。これは「青春の思い出」。B系「旅にしあれば」で切れない。「しみじみと」までで一つの音楽。全体:「しがの都よ」と歌う時、「が」を固く当てて歌うと波の上でなくなってしまう。
 ・96~「矢の根は」からは皆が「舟歌」を歌うように。波の上をボートに乗って漕いで行く、その楽しみ方が出るように歌う。
 ・131「あつきこころ」は「ヤパパヤ~ンパパ――」という具合にやろう。
「さらば青春」
 <この曲は、まさに皆さんの若かりし時代の思い出の歌。それをあなた達がどう歌うか。それを篠田さんは楽しみにしている。天才のアレンジですから、これ以上いいアレンジはなかなか望めない。>
 ・冒頭の松葉をちゃんと意識して歌い届けること。そこに働く意思は何なのか?ただ声をでかくすればいいってものじゃない。
 ・B系「ぼくは~」はmp。その歌い方では「呼びかけはしない」が「呼びかけるよ」になってしまう。が、だからと言って弱くすればいいってものじゃない。その意味を最後列のお客にちゃんと届ける。それが技術。B1は主旋律をお客に届ける歌にすること。
 ・18「しょうじょ」は3連符。「しょ」「お」「じょ」はみな同じ長さ・大きさで歌う(「お」をちゃんと言って。何度も練習)。
 ・19「泣くのはおやめ」で大事なのは、「おやめ」(と少女に呼びかける)。3連符を「のは,お」として歌う。今は「やー」が出て変。「は」と「お」を離して、ちゃんと「お止め」と聞こえるように歌う。「お」が最初に届かないと、そう聞こえない(B系、何度も練習)。
 ・18から最後まで歌う。「皆さんにちょうどいいね。すばらしい、感動的だよ」「篠田さんがこれを持ってこられたのは、余程考えぬいてのこと。これはあなた方にしか歌えない。すばらしい」と先生から。
 ・38からの「hum-」は「Loo」でやる(唇を突き出し、3mmの○にすぼめて)
 ・49~の「少女よ泣くのはお止め」の歌い方、相当気をつけてやらないとあなたが泣かしたようになる。
 B2は「少女よー」を、あっけらかんとやること。「泣くのはお止めー」のリズム練習もする。
 ・48~全体「少女よー」では皆で「よー」に入るタイミングが一番大事。
 ・55~「うつろ」「かがやき」を全て○で囲む。(○う○つ○ろ ○か○が○や○き)その言葉が聞こえないと「泣くのはお止め」それでどうするの?が分からなくなってしまう。
 ・60のcresc.が一番大事。ここは何があっても途中でやめてはいけないcresc.。
 ・61~はピアノの音楽にちゃんと乗っかって歌う。「しょうじょ」は一語一語、皆でタイミングを合わせて少女に呼びかける。
 ・66~「みんなー」で「なー」を突っ張ったら変。
 ・69「くちぶえをふくー」「く」は有声音(ku)。T2の歌い方「戯れの口笛」に聞こえない。一人でも
 まじめな声があったらみんなをこわす。思いっきりニコニコしてやれば?明るい声とは、明るい顔をして出した時に出る声のこと。お客は、あの明るい声は皆のあの明るい顔から出てくるんだということしか知らない。違う顔して歌っていたら「この人たち変」となってしまう。
・「ぶえをふ」の4連符を一語一語軽やかに弾むように、足の指で明るい顔を支えてやる。歌い終わった後、すぐ下を向いたりしない。<ここで休憩>
「さとうきび畑」 
 ・立ち止まりつつ通し歌う。―― 梶田先生の指揮で歌う(田中先生より指揮指導あり)
 ・冒頭「lululu」から「la-」は口先でなく、足の指で言う。(以後、折にふれ「足の指」と言われる)
 ・「ざわわ」は足の指を使って歌う。(1回目はよかったのに2回目がダメになったのは、そのせい)
 ・47「あの日鉄の雨に打たれ~」:「ひらがなでなく言葉」を歌うようにと指摘。「父は死んでいった」と歌うのにふさわしい歌い方を、と。
 ・55「ah―」の歌い方:自分の父が死んだ時に嘆いている息子さんのことを思って歌っている人達だなあとお客が思ってくれるように創る。
 ・56からの「ざわわ」は「悲しみが波のように押し寄せる『ざわわ』」そう思って歌う。一番大事な所
 (が、変に格好つけずに、と)。「すげーな。すげー。これは我々世代しか歌えない歌だよね」と先生。
 ・47から歌う。56の「ざわわ」からはmf。心のなかで泣いているよね。「忘れられない悲しみ」の「ざわわ」。それを思えば今みたいな(勢いだけの)「ざわわ」は出てこないはず。
 ・「風よ」からいちばん大切なところは「(海に)返してほしい」それが何も聞こえない。「かえして」は声を変えようよ(一語一語はっきりと)。T2、B1B2練習(特に、ざわ「わ」が遅くならぬように)。
 「風よ」の歌い方注意(風にちゃんと呼びかけるようにと何度も。「か」で押さえつけしゃくり上げていた)
 ・70「ひざしーの」ゆったり「し――」と伸ばすところではない。ぎりぎりの、ほとばしる思い。
 ・74「風に涙はかわいても」では、よりこみ上げてくるものあり。
 ・81「かなしみは」気持ちの高揚で大きくしない(mpで)。
 ・86~T2B1:3拍目の「lu」の前に(, )を付けて、次の「ah―」のアウフタクトとして、くっつけて歌う。85の4拍目の前にも(, )を付けて。
 ・85~全パートで。「ah-」に入るタイミング。目は指揮棒、耳は聴いて合わせる。

【2.連絡事項】
*石橋821委員から、「定演チケット希望枚数調査」本日提出締め切り。本日出せない人は、必ず12月
7日(水)に。チケットは12月14日にお渡しします。
*吉里幹事長から
①他団演奏会情報を送った。希望者は、練習時またはメールでご連絡ください。
②「新年会」(1月21日午後6時30分・中央電気倶楽部大食堂)開催要領を、近日中にお送りする。
「ミニ演奏会」での演奏希望者は、12月14日までに楽譜を添えて、林技術委員長にお申し込みください(当日のピアニストは練習を含め西岡先生)。
③芳川さん依頼「あかね」カレンダーは、25部申し込みいただいた。本日お渡しします。
⓸12月の田中先生ご指導日は、7日と28日。28日練習会場は、大阪産業創造館。
⑤「バッカスフェスタ」写真(写真屋さん撮影)が送られてきた。次週以降展示・申込受付。
【3.配付資料等】なし
【4.出席者数】(511会議室)
T1:9名、 T2:13名、 B1:10名、 B2:12名、合計 44名
【5.次週 12月7日(水)の練習予定】
 田中先生の指導で「篠田氏委嘱曲」(自由練習時は梶田先生の指導で)
以上