平成27年9月16日練習内容報告書

                           平成27年9月18日
      9月 16日(水)練習内容・連絡事項報告書      
                                林 茂紀 
【1.練習内容】
(1) 18:20~18:50 梶田先生の指導で身体起こしと呼吸(横隔膜の働きアップ)
 続いて「紅葉」の練習。
(2)18:50~20:50  田中先生の指導で「唱歌の四季」練習
 今回の練習の随所で強調されたのは、日本語の歌詞が歌っている情景が、音楽としてその瞬間瞬間に実現されるように歌うこと。それを阻んでいるのは何か、どうしたら実現できるかの技術をめぐる指導だった。
「朧月夜」
・「春風 そよふく」の歌い方(そのイメージが出るように)「か~ぜ」ではダメ。「かーぜ」に遅れて入る人がいる。足の指10本を使って「かー」の入りをそろえる(B系練習)。
・「空を見れば」(爽やかにサクッと歌う)B2「そーらー」の音程低い人がいる(練習→B1と一緒に)。(この「らー」に向かって、ピアノがどんな音楽をして高まりをつくっているか聴く)
・「里わの火影も」からは目を転じる。日が沈んで薄暗くなり、いい匂いの漂う中で、「あっ里の辺りで農家の窓の障子に明かりがついたなあ」という感慨が聴こえるように歌う。
・「田中の小路をたどる人も」「たなかー」を無意味に歌いださない、ちゃんと情景が見えるようにつくる。この美しさに包まれている「人」(一番大事)に向かって「何てすてきなんだ」という音楽にすること(B系)。
・「かわずのなくねも」ここは<幸せいっぱい>と書き込む。B系「自分の声でお客さんをつつむ」
・P10「さながらかすめる」からB系は「M―」を「ルー」で一音一音歌う。ここはハーモニーが変わっていくのでB1は同じ音ではない、1つずつB2をつつみ直して歌っていかないと音程が悪く聴こえる。
・P11「かわずー」子音「k」「w」を長くして「か」「わ」をお客に届けてから「ずー」(z音も)に入る。
・P12「おぼろづきよー」伸ばして最後の切り方が大事。頭を動かして切らない。足の指10本で切る。そこで息を止めればいい。一拍ピアノの音だけが残る、その時の表情が大事(身体・頭を動かさない)。
「茶摘」
・歌い出しのイメージ。(あ~あ、いやな夏が来やがったと聴こえる)
・「あれに見えるは」がfになっているのは「喜び」(爽やかに明るく。またあの景色が見られたなあと)。
・P15「日和つーづきの」からは、いい季節になったなあと喜んでいる人が歌っているようにつくって歌うこと(B系練習)。B1は同じG音だがB2が動くことでハーモニーが微妙に変化していく、それを楽しんで歌うこと。「今日このごろを」「ろ」でB1B2同じ音になる(○をつけ、その音で伸ばし音程確かめ)。
・「つめよ」から「日本の茶」までfで。「なーらぬ」の「ぬ」の入りまではmfで(茶摘の彼女たちに微笑みかけている)。
・つま「にゃーに」ほん と聴こえる人がいる。変。「にーほんの」「にー」を平べったくしない(T系)。
・「茶になーらぬー」の「なー」をぶつけて歌っている人がいるが、ここは「頼むよ―」という豊かな愛情の歌にする。
・最後の「A―」は決して嘆きにならないように。聴いている人が「そうそう、そうだよね」となるように。
smorz.は「だんだん小さく消えていく」最後の小節に松葉を記入し、そのあとに0(ゼロ)を書く。
「紅葉」
フレーズの歌い方について、無感動な声の出し方・歌い方をしないように随所で指摘された。
・「秋の夕日」「あ~き」と聴こえる。秋の「あ」は長母音ではない。2番の「たにの流れ」も同様。伸ばしている時に母音が変化すると「あ~き」「た~に」になってしまう(が、4分音符を短くしてやろうとしないこと)。
・「てーる~やーまー」とだらしなくやらないで「山紅葉」を美しく歌う。
・「こーいもうすいーも」その情景の美しさが、歌声を通してお客に見える(伝わる)ように瞬間瞬間を作ること。「松をいろどる楓や蔦は」も同様に感動が伝わるように。
・「山のふもとの裾模様」「イやーま」とならぬように。「すそもよう」は数人遅れるだけで美しくなくなる。
・2番「渓の流れに」「た~に」にならぬようシャキッと歌う。
・B系「波に」「な~みに」とならぬよう、4分音符の長さで短母音をつくる。「ゆられー」の音程が悪い。
・B系「離れて寄って」に感動がない。ちゃんと表現すること。T系、子供のように明るくすればいいってものじゃない。歳相応に普通にやればいい。
・P19 B系「A―」で動く所は、T系が歌う「赤や黄色の」の感動を共にして歌う。
・B系「いろさまーざまに」「まー」の音程が悪い。マークして確かめる。
・「いろさまーざまに」「ま」でユニゾンになることを皆ちゃんと意識して歌う(音程低い。→を上向きにつけて注意する)
・「水の上にも」「織る錦」意味わからずバラバラに歌っている。ちゃんとその情景の美しさへの感動が出るように歌う。
・P21 T系「かず」「ある」「なか」を○で囲む。その言葉ごとに喜びが発展していくように歌う(感動の高まり)。
・「松をいろどる」B系「いろどる」の意味がちゃんと出るように歌う。
・最後の「A―」は「ア」と言わずに、楽器になって鳴らす。ここはハーモニーがちゃんと決まらないと終われない。

【2.連絡事項】
*吉里幹事長からの諸連絡事項等 
・団員総会(9月23日開催)招集通知・資料をメールで送付した。総会欠席者は必ず、議題に対する賛否を添えて、幹事長までご連絡ください。
・合宿(10月3日・4日実施)の出欠予定が出揃った(前年より1・2名少な目)。詳細案内は、来週末連絡予定。参加費は合宿当日徴収。
・林技術委員長から、①合宿以降の練習計画(追加お願い「バッカスフェスタ:11月3日」)②篠田先生への編曲希望曲のまとめ③臨時パート練習【「さくら散る」中心に】実施(B1は昨日実施済み)。の各資料が送られている。②について、その後の進捗状況は9月23日に皆様に連絡したい。
・鮎川指揮者より「シーラカンス」をやることが技術委員会で決まったこと。擬音のやり方について。
・福島先生からアルマメールで連絡のあった演奏会チケット、希望者は幹事長まで。
*T2奥さんから、「ラ・フェニーチェ研究会」来場に対する謝意が述べられた。                
                                        
【3.配付資料等】
 なし
【4.出席者数】(練習会場:5階大ホール)
 T1:8名、T2:10名、B1:9名、B2:10名、合計:37名

【5.次週 9月23日(水)練習予定】
 
 上床指揮者「トスティ合唱曲集」全曲
 鮎川指揮者「海の詩」全曲(特に「シーラカンス」)