平成28年12月28日(水)練習報告書

平成28年12月30日
12月28日(水)練習内容・連絡事項報告書      
林 茂紀 
【1.練習内容】
(1)18:20~18:40 林技術委員長の音頭で身体起こしと発声、「少年時代」を歌う。
(2)18:40~20:45 田中先生指導で「篠田氏委嘱曲」から3曲の練習
「少年時代」
 ・冒頭の「ah-」(1~、3~)は少年時代が甦ってくる「ah-」(各人の少年時代の豊かな様々な想いが集まるといい)その音に向かって「uh-」(Loo-)の動きの中でどう変わっていくか、下3パート徹底練習。ここが良くならないと先へ進めない。「あん時は良かったよなあ」と皆が楽しんで歌い合う喜びが出るように。声、音程、いいハーモニーを聴かせるのが演奏ではない。「ah-」を「アー」とやったら変。
 ・「ah-」(あん時は良かったー)を2回言う。同じことをやったら2回言う意味がない。2回やることによって喜びが高まっていく、想いが濃くなっていくように。それぞれが自分の想いを表現している時に、皆で一緒にやる喜びが溢れる。
 ・6~「Loo」(声を聴かせない、ちゃんと1拍のばす)の後のT1「ah-」を悲しい歌にしない。
 ・15~「青空に残された」T系の歌を受け、B2はそれを高める意思を持って「残された」と歌うこと。
 T2の練習(もっと真っ青な青空になるように。音程も確かめながら何度も。)
 ・17~「私の心は夏模様」の歌い方(T系:詩の意味がちゃんと伝わる声で歌わないと変。特にT1「心は」の入り。B系は、心が夏模様になる嬉しさが出るように。)
 ・17~29まで歌う。「いい方向。音楽に、それを目指す正解なんて無い。皆さんがどう歌うかだけが大事。世界中の誰も歌わないような歌い方で、より魅力的な、より表現力の強い演奏、それがいい演奏」と。
 ・T2:15~18練習(「残されたー」が「夏模様」の嬉しさにつながる表現になるように)
 「いい声なんていらない。豊かな、いい表現さえあればいい。良くない声だって、表現が良ければ意味がある。人間が歌っているのだから。皆さんのように人生経験の豊かな人が、その意味がお客に伝われ―と思って歌ってれば伝わるはず。が、声だけ出していたら、お客はどう聞いていいか分からない。」
 ・19「夢が覚め」B2の歌い方:「が」を短めにして、「さ」は、子音sを先に長めに「sssssA」とやる。(どんな「覚め方」にするか。いやな覚め方でなく、爽やかに)
 T系の「Looー」「ah-」の歌い方:悲劇的にならないように、B系の歌を聴いて(大きくしない)。
 T1:22「ah―」練習。ラストのA音を一番きれいにして、T2「窓を閉じて」に渡すように。
 ・25「呼びかけたままで」の歌い方:ひとつの言葉にして歌う(「ま~までー」と別のことをしない)。
 ・T2「まーまでー」のリズム、ビートの位置の練習(「まーまでポン」「まーまでエー」と)課題残る。
 ・28「あとさきー」に(「あと」にテヌート)poco rit.があることが、表現でとっても大事なこと。
 ・39「夏模様」はin tempo(遅くしない)。
 ・57はfのままでのばす。T系「あとさき」を○で囲む。(55~60のピアノを聴く)
 T2B1:「おもいでの」でmfまでcresc.を意識してやる。T1T2は「あとさき」にmfで入る。
 B2:59「ah-」は何を表現するためにあるのか?(もっと寂しげに)
 ・下3声:「星屑の空へ」の歌い方(捨てるべきものに聴こえる)。いつも意識してちゃんとできるように。
 ここの「空へ」も普通の空へではない。
 ・67~下3声「私に心はー」で役目は終わらない。T1がちゃんと入れたか意識しながら伸ばす。
 ・69~「夏模様」の歌い方:「なつ」はmfで。「も」に入るタイミングを皆で合わせる。
 ・73~は「Loo―」で軽くタッチして入り、あとはヴィブラフォンの響きで、音程を維持(足指で支え)。
「琵琶湖周航の歌」
 ・3回通し歌う。(P8~9の間奏の間、この音楽の世界から気をそらさないよう注意される)
 ・大変いい方向に行ってるが、演奏とは声を鳴らすことではない。いい所で、ただ声を鳴らしている人がパートに1~2人いるだけで全体をこわす力がある。作曲家が何故大きくしたり小さくしたりしているのか感じ取れないようでは歌う資格がない。感じ取ったものを何とか作ってやるという意思を、演奏に表さなければ演じることにならない。この詩の意味を、こんな美しい音楽に作ってすてきだねえとお客さんに感動してほしいからこそ、楽譜をそこまで読み込んで必要な事をそれぞれの人がすること。おれはこんな声が出るというのが一声でも聞こえたら、聴いている人が全部冷めてしまう。これは特にそういう曲。
 ・冒頭から16まで。大事なのは気分ではなく音。お客さんをそういう気分にさせる歌、材料を提供するのが演奏。(あとで、歌っている最中「足の10本の指でビートを作って」と何度も指摘された。)
 ・21で止め、「しがー」では「志賀」を愛している歌に聞こえないと注意。
 ・36「赤い椿の」ちゃんと思い描き、愛しているように歌うこと。「つばーき」では何の感動もない。
 ・40~「はかない戀に」一番だいじな言葉(fに)。下3パートの密な表現を受け、T1は「戀に」を重ねて歌う。その「こい」は皆でタッチを合わせて言わないとお客に伝わらない。下3パートはT1に入るタイミングを「ここで」と知らせるように。T1は「はかない」を(心で)一緒に歌って入る。
 (「はかない恋」と言うのは誰にでもある、言わずともつながるもの)今それを目を合わせてやった。その表現は、どんな音にも代えられない。
 ・47「ah-」B2:「ア」と言わない(アは子音ah-は母音)。何度も練習。また、ここでどんな意味を伝えるか? レガートで、波を表す。美しい波にしてほしい。
 ・44~50はパートごとに2小節ずつ作って受け渡す。
T2:47からmfでしっかり(T1のmpを受けて)。音程確かめ(特に♮D)。
・49~130まで歌う。いろんなことをしなければならない挙句の果てにffの「語れ我が友」が来る。
ここがピークで、お客が手をたたくか否かが決まるところ。そこが満ちていない。「友」の「と」が、一番充実するように。(「熱き心」のあと動かない) 
・なおB1ソリの強化の課題指摘(林注:4人のうち一人欠席の影響あり。補充も要検討。また歌っているうちに遅れてきて、特に「ねむーれ」の入りが遅れ揃わず。ソリの方々よろしくお願いします。)
「さらば青春」
 ・冒頭T系の「lulululu-」が一番だいじ。T2:次の「la(la-)」の入り、遅れぬように。
 ・一回歌い通す(「足の指!」と何度か)。「この少女って何歳?」との問いかけに、「19」「14」など。
 「それによって、この歌をどう愛しているかが分かるからね」と先生(笑)。
 ・14~歌う。T2B2:「みるが(いい)」入りの3連符が遅れないように。ここで大事なのは「い-いー」拍頭の「い-」のビート。「(い-)いー」で「い」の後のビート感もだいじに歌う(「い-っいー」とせずに)。
 ここでは3連符がいい加減にならないようにしっかりやること。
 ・18「少女よ」から最後まで歌う。

【2.連絡事項】
*吉里幹事長から
・次週(1月4日)練習場所も引き続き「大阪産業創造館15階」。
・次週練習日は、1月2月分団費納入日。ご準備ください。
・「第37回ANCORの会」合同ステージ練習日を、近くご連絡します。
・来年合宿会場【Hコスモスクエア国際交流C】予約完了。9月30日(土)10月1日(日)。
・定演篠田先生委嘱曲タイトルを「創立70周年記念委嘱曲」とする。団員の皆様からの応募タイトルを
田中先生に示し検討いただいたが、これだけの編曲作品にふさわしいものは見当たらず、中途半端に命名
するより、上記タイトルがふさわしいとのご判断。なお、演奏曲順はチラシ記載順(篠田先生からの到着順)。
楽譜表紙は追って木本さんから配付される。
・定演プログラム掲載用に、パート別写真撮影(~1月21日・B1杉本さん担当)。
・新年会【1月21日】参加者数は52名(団員45名・ご家族6名・ピアニスト)。
【3.配付資料等】なし
【4.出席者数】(大阪産業創造館15階)
T1:10名、 T2:12名、 B1:9名、 B2:13名、合計 44名
【5.次週 1月4日(水)の練習予定】
 上床指揮者「白秋詩による多田武彦初期作品集」とくに「かきつばた」の中間部と「花火」
 なお手鏡は今後も毎回ご持参ください。
以上