平成26年4月30日練習報告書

                                 平成26年5月1日

          4月30日(水)練習内容・連絡事項報告         林 茂紀
【1.練習内容】

(1) 18:20~18:50 梶田先生指導による「身体起こし」と「発声」
・横隔膜の筋肉をはたらかせるためのエクササイズ(1拍で1回ずつ、2分割、3分割で)
丹田から背中を通り頭頂へ抜ける煙突をイメージして、そこに口を開けて腹筋でポンと息を送る。吐いた後お腹が緩めば息が自然に入る。
・ファルセットで、息の通り道に高音から低音へとゆっくり下りてくる、腕の動きを添えて。
・頭から抜ける声のままで「ローイローイ・・」をソファミレドと降りる。息を最後まで100%送りつづける。お腹の支えが必要。口の筋肉はやわらかく。
・「どドドドド―どードーレミドそみどー」オクターブ跳躍して「あ音」で動く。(顎を開けたままお腹で支えて、低音から高音へと動いてやってみる、最高音highCまで)
(2) 18:50~20:50
・グレゴリオ聖歌ミサⅨ(「聖母マリアの祝祭日」)Cum jubilo(歓喜をもって)「Kyrie」を歌う。
・配付された2種類の楽譜のBを使ってやる。
複縦線ごとに「小節番号」を①から⑨まで便宜上つける。
・楽譜の右上「Ⅻ.s.」は12世紀を示す。冒頭の「Ⅰ.」は第一旋法(ドリア)で歌うことを示す。
・4つの旋法の話「Ⅰドリア」(レ~レ)「Ⅲフリギア」(ミ~ミ)「Ⅴリディア」(ファ~ファ)
「Ⅶミクソリディア」(ソ~ソ)以上が「正格旋法」で偶数は各々の「変格(ヒポ)旋法」になる。
・最終的に「アルシス」と「テーシス」で歌うことを目指したい。その手がかりになるのが、どこに「終止音」(レ)や「属音」(ラ)があるか。イクトゥス(垂線)には何か「重さ」がある感じで。
それは次に動いて行くためのもの。(それを、歌いながらつかむ練習を随時した)
・一応「ソレム修道院」のやり方に従って②④⑥⑦⑨の頭には8分休符があると考えて歌うことにする。(来週、田中先生がどうされるか?)①から順次歌っていく。
・まず階名唱で①から⑨までていねいに歌い、つぎに母音「エ」で、最後に歌詞をつけて歌った。
・冒頭の「レファソラ」は階段を1段ずつ上っていく感じではなく、滑らかに円運動のように歌う。
・①の「Kyrie」の「e」(ミーレー)で終わってしまいそうになるが、すぐ次に「ファレドレ」と続いていく。その残る感じがとても大事。同じ動きが③⑤⑧にもある。(何度もそのつど練習)
・⑦の最後の「ラー」は属音。ここでは終わらず次に続くように歌う。
・終止の音型「ドレファソファミーレー」はとても魅力的(①③⑤⑧⑨はこれで終止する)。
・(⑨の小区分線の前は少し伸ばすのか?の質問あり)ここでちょっとフレーズが終わるということでrit.(という概念はよくないけれど)のように伸びる可能性はあると思う。
・「エ」の母音唱でやる。ずっと均等にやるとつまらない。ふわっと抜くところが必要。下りてくるところは一筆書きのようなスピード感で動く。また例えば②の入りは息を吸ってテヌートっぽく丁寧に歌いはじめる。そういう微妙なところをいろいろやってみたらいいと思う。
・母音唱で通し歌う。一回でこんなに雰囲気をつかんで歌われることに感動すると梶田先生。
その上で(笑)⑦の「ラドレレー」がドに近いように下がっている。また入りを演歌のようにしない。他の入りでも同様。
・歌詞をつけて歌う。①の「e-lé-i-son」の3拍目「i-」は頑張らずに軽く浮かすように。入りの動きは一歩一歩ではなく柔らかく滑らかに山をつくって下り、そこで終わらず次の山へ動いていく。
・⑤「Chri- ste」の最初の5音は1つ1つ押さえずに、一つのものとして滑らかに歌う。
・⑨の最後の段「123 123 12」が「123 121」と聴こえる。それでしんどくなっている。 (この後CDを聴く。the Schola of the Hofburgkapelle Vienna)
・通し歌う。最後の段は一息で、付点菱形符で止まらずに歌いたい。息を流して歌うことを大事に。

・ヴィクトリア「Domine, non sum dignus 」を歌って終わる。(これからも機会あれば歌う)
【2.連絡事項】

 吉里幹事長から
・「ANCORの会」当日スケジュールを本日アルマメールで送付したので、ご確認ください。
 参加予定者数は、アルマステージ:37名・合同ステージ:22名・懇親会:25名。
・「ANCORの会」合同ステージ次回練習(最終練習となる)は、5月2日(金)。
・「京大経済学部同窓会」演奏の当日スケジュールは、次週練習までにお知らせしたい。
・次回練習日:5月7日(水)は、5・6月分団費納入日です。
  
  林技術委員長から
・来週は田中先生との第一回練習。今日やった「Kyrie」を「呼吸・発声法」の基本トレーニングとしてやるとのことです。レパは、それをやってから決めたいとのことです。今日の練習でつかんだことを忘れないように個人練習して臨んでください。

【3.本日の配付資料】
  無し

【4.本日のパート別出席状況】

T1 7名、T2 13名、B1 10名、B2 9名  計 39名

【5.次週 5月7日の練習曲】

 グレゴリオ聖歌 ミサⅨ Cum jubiloから「Kyrie」