平成30年6月13日練習報告書

平成30年6月15日

6月13日(水)練習内容・連絡事項報告書

林 茂紀

  • 練習内容】
  • 18:20から18:50

準備体操のあと、松井さんによる母音発声練習。(4月11日付け報告書参照)

|   |   |のリズムで[i ,e, a ,o ,u]を各5拍ずつ、次に1拍ずつ続けて。

|   |   |のリズムで[a―][e―][a―u―a][e―i―e] 3拍目に向かってcresc. した後decresc.するが音の勢いは失わない。休符1でブレス、2で左肩の力を抜き、3で右肩の力を抜く。これが次への準備。(顎を引き、軟口蓋を上げて、そこに息を当てながら、響きが変わらぬように)

(2)18:50から20:50分

Palestrina:Missa Aeterna Christi Munera より、前半Agnus Deiの練習。後半Sanctus, Bene-

dictus, Kyrieの練習をした。

Agnus Dei

P21~23(後半部)を、テキストに応じ3部に分けて練習した。(B系はB1上下B2の3部で)

・「Agnus Dei」(神の子羊よ)T2がmfで主旋律、B2B1上下はでずっと対旋律。41小節からT1がmfで主旋律を歌い、T2は45小節からで対旋律になる。(T2→T1主旋律のリレー、続いて一緒に歌う)

・対旋律はAgnus とDeiでアーティキュレーションは2つだが、4小節で1つのフレーズとして歌うこと(Pでも動きはエネルギッシュに)。

・対旋律をB系3パート、リレーして歌う。パートによって音が違わず、あたかも同じメンバーが歌っているかのように歌うこと。また、相手が入ってきたら、それを聴く配慮が必要(音楽をつくる上で)。

・4パートで楽譜通りに歌い確かめる。

・「qui tollis peccata mundi」(←世の罪を除き給う)ここは各パートmfで歌い出す(B1上→B2→T1→T2→B1下)。発音注意:tollisはtol とlis。決してtolisトリスにしないこと。

・最初に歌い出すB1上は、生き生きと(しぼまず最後まで引っぱって)。それを次のパートも受け継ぐ。

・58~59にdecresc.がかかるが、音楽の勢いは落とさずにdim.すること。

 ・「dona nobis pacem」(私たちに平安を与えてください)ここは、はっきり転換して歌い出すこと(音

量的にもmfからへ、雰囲気も何もかも変わる)。そうしないと全体がダラーッと聴こえてしまう。楽譜

に忠実に歌えばPalestrinaの世界が出てくる。我流でやると、それが薄れてしまう。

誰の作曲であれミサ曲を聴いてほしい。ここはどの作曲家も工夫を凝らしている。歌い手も工夫を凝ら

す。一色でない、また濃淡のある音楽にしたい。

・36小節~最後まで歌う:母音によって音色、響きが変わらないように努力されたい。また一つのフレーズを歌うという意識を持って。最後のpacemは「m―」をつくって鳴らしてから口を開ける。

(休憩)

・T2:|a-u-|e-i―|を繰り返す。入りをスパッとそろえる。u→eで急にワッとなるのはよくない(響きが変わらないように注意)。この2小節でフレーズを作っていくことを習慣化してほしい。

→|A-gnu-s|De―i―|を1つのフレーズとして(ただしDeiは新たに)歌う練習へ。

・1小節から途中まで皆で歌う。T1:7~9「De――i」は一つの言葉にして歌う。dim.してmfになる。

各パート歌い出しのボリュームを意識して、歌っている最中は他のパートに耳を向けて。9小節で一段落。

・B1の「qui tollis」から次の段落になる。10~13「pec-ca—ta」ゴツゴツ動かずレガートでひとつの言葉にして歌う。また「-ta」で軽く収め、新たにmundiと歌う(子音mは拍前に)。

・T2は楽譜に指示はないがボリュームを少し上げたい(次のmiserereと差がつくように)。

・入りの音量はB1<T2<T1となるように。

・「miserere nobis」はT2T1がPで入る(テンポを少し緩めて)(mfになったら少し速める)。

・最後の「bi―s」は「s」を皆でそろえてから、舌を離して切る(切るタイミングもそろえる)。

「Sanctus」(続いて「Benedictus」も)通して歌う。

・22小節~B2「 Ple-ni sunt coe -li  et  terra」どの言葉のどこにアクセントがあるか意識して

歌うこと(歌って示される)。「tu—-」と動くところは力強さやワクワク感がほしい。

・B2「ソソソ」B1「ドドド」T2「レレレ」T1「ソソソ」とで積み重なっていくことを意識して。

・31小節~B1「Hosanna」の歌い方、アクセントはsanにある(naで落ち込まない、浮かす)。

「Hosanna―in」とつなげない。-na とin の間にはほんの少しの間がある(-naで一旦終えてinへ)。

・22小節~:B2B1で歌う。23小節~T2歌う:上記と同じ注意あり。Hosanna が3回あるということを思いながら各回歌っていくこと。1回目の入りを決めるには、その前tu—aのaを軽く短めに処理する。→T2T1一緒に歌う。→全パートで歌う。

・Ple-の歌い方:拍の前で子音Plを言い、拍頭で母音を。Pule-にはしない。

・Hosanna からはテンポを変えるので指揮を見ること。

・T2:3回の入り「ミ」「ド」「ソ」皆だいじ、消え失せないように。

・冒頭から歌うが、すぐストップ。Sanctusという言葉へのイメージを持って歌いたい(「聖なるもの」その対象は各人それぞれに象徴的なものをイメージして、そのような声で)。

・歌う前に、曲全体を見通して強弱の構成やこの言葉を大切にとか狙いを持って歌い出したい。通す。

――「まあ、ぼちぼちやっていきましょう」と。

「Kyrie」

・例えばゴルフで、スイングする前に自分でいろんな準備が全部できた時にうまくヒットするのではないか。歌も同じで、顎を引く、軟口蓋を上げる(いろはのイ)、肩の力を抜く、横隔膜を下げる(難しいが)、

これらが同時に全部できていること(ひとつ意識すると他ができていなかったりする)。

・Kyrieがあり、Christeがあり、またKyrie がある。1回目と2回目のKyrieはどう違っているか:ボリュームの変化、音の作り方などを見ながら、最後はどれくらいのボリュームで終わっていくかを見通して歌う。できるだけたくさんのことを一気にできるように練習を進めて行っていただきたい。

・一回通し歌う。

・39小節B2「ky-rie e-」のでの歌い方。アクセントは「ky-」にあり、そのフォルテに支配された中に「-rie」があるように歌う(1音1音押さない、だからといってがならない)。「ky-」で声を震わせない。そうヴィブラートをかけたのではヴェルディになってしまう。Palestrinaだから様式も声の出し方も違う。バロックよりもう少し前の時代のもの。あまり充実した声にしない。

・「ky-rie ele-」eからeへの変わり目をうまくやること。

・B2B1で歌う。最後44~dim.が付いているがで歌う。

・39~T2の練習:8分音符での動き。

・T2T1一緒に。39ではT2「ソラシド」T1は1拍遅れて「ソラシド」、40ではT2「ラシドレ」

T1「ミファソミ」と動く。その8分音符の動きが織り目になって、図柄として見えてくる。相手を聴きつつ歌うこと。

・4パート一緒に39~最後まで歌う。「so―n」は「n―」を皆で鳴らしてから、舌を離して切る。

・ラテン語はヨーロッパ言語。その様式に合わないといけない。何とかそれをやっていきましょう。

 

――「次回はKyrieから始めてGloria、更に行けたらCredo と進めていきたい。全曲通ることで全体像が早くつかめてほしい。一曲一曲はつかめてきたが、続けるとどうなるか。続けることができたら今度は一曲一曲細かく、4声がそろう所のハーモニーとか、言葉の問題とか先へ進めていきたい。これで5回。5回でここまで来るとは、皆さんのご努力に感激しています」と松井さんより。

 

【2.連絡事項】

*B1鈴木一史(かずふみ)さんが、「パレストリーナ」1ステージ団員として入団、挨拶があった。

*吉里幹事長から

・6月9日(土)練習後、富士見演奏旅行説明会を持った。T1松浦さん・吉國さん、T2中塚さんから予定小変更、B2中山さんから欠席連絡をいただいた。今後予定変更が生じたら、迅速に吉里までご連絡ください。

・「ANCORの会」のCD・DVDについて、近い内に、申込案内をします。

・本年も合宿場所として利用する、「ホテルコスモスクエア国際交流センター」が、6月1日に名称変更され「ホテルフクラシア大阪ベイ」となった。なお、合宿宿泊室について、昨年シングルルーム希望が想定より多く、多くの方にツインルームに変更して頂いた。今回は、当初からシングルルームを昨年より多く確保したが、その前提として、例年より早めにシングル・ツインの宿泊数を確定する必要がある。その為、7月早々には合宿参加調査をする予定。

*上床指揮者から「富士見」での後半演奏曲について説明があった。

6月9日の練習で「樅の樹の歌」にある程度の目処がついたので、次回練習から後半演奏曲(候補曲として「琵琶湖周航の歌」「早春賦」「最上川舟歌」等「愛唱曲集」からの選択を考えている:技術委員会で最終確定)を併せて練習したい。

【3.配付資料等】 なし

【4.出席者数】(会場:5階ホール)

T1:11名 T2:12名  B1:17名  B2:15名  合計:55名

【5.次回予定】

上床指揮者 「樅の樹の歌」および「愛唱曲集」より(「琵琶湖周航の歌」を主に)

以上