2017年4月19日練習報告書

平成29年4月22日

4月 19日(水)練習内容・連絡事項報告書

林 茂紀

【1.練習内容】

(1)18:20~18:50

林技術委員長の音頭で身体起こし・発声・「篠田氏委嘱曲」から3曲のおさらいをする。

(2)18:50~20:50

梶田先生指導による「篠田氏委嘱曲」全曲の練習

・冒頭で梶田先生からの挨拶。「ANCORの会」アルマ演奏の指揮者に呼ばれた事への感謝及び田中先生los後の一年への決意と抱負(アルマでの田中先生の指導の素晴らしさが自分の血肉となっている。精一杯やらせていただきたいと)。

・最初に全4曲を通し歌う。どんな歌にしていきたいか、もう一度皆さんと創っていきたい。何となく勢いで行ってしまうのでなく丁寧にやるべきところは丁寧に、やわらかく歌っていきたい。この空間でどんなことが起こっているのかアンテナを張ってアンサンブルを創っていってほしい。(そうしないと、聴いている方もこの人数のカラオケを聴いているようになってしまう。)

「少年時代」

・冒頭「lululu」が「リュリュリュ」に聞こえるので注意。なぜ「lululu」→「ah-」にされたのか。

母音「u」から「a」へ変化することで世界が広がる(具体的なイメージを各人持つといい)。

・5小節(以下数字のみ表記):B1B2はmfで「ah-」としっかり入るように。

・8:T1「ah-」は棒歌いにせず、もっと豊かに繊細に歌いたい。

・9:T2B1B2「ah-」はcresc.とdecresc.をちゃんと付けることで空間がふわ~っと生まれる。

・10~13:メロディのT1T2は棒歌いにせず、もっと抑揚をつけて(カラオケ風に)歌いたい。

・13からピアノが入ってきて、14でT1T2B1は「oh-」に変わる。それは例えば感動の「oh-」。なぜ全部「ah-」でなく「uh-」や「oh-」なのか。それぞれ母音の響きによる表現がある。

・17:「こころは」が「おおおわ」と聞こえる。Kの子音をはっきり。次の「なつもよう」も同様。

・リズム注意:T1「かぜあざみー」(11)、T2「だれのー」(12)、B2「のこされたー」(16)

・16:「のこされたー」は次の「わたしのこころ」につながるように歌う(声を垂れ流しにしない)。

・19:B2「ゆめがさめー」の歌い方(一音ずつ当てない。まだ夢の中にいるような感じがいい)。

が、言葉はちゃんと聞こえるように(特に「ゆ」「さ」。以下も同様に)。

・23:T2「まどをとじて」の歌い方(やわらかいタッチで。強く当てると、バタンと閉じる感じ。)

・19から26までmpで始まりfになっていく(「(よびかけたままで)ー」でしぼまないように)。

・「よびかけたままでー」の歌い方:fだが、元気よくではなく、長い冬の寂寥感が出るように。がテンポは遅くせずに(特に「ま-ま」)。次の「おもいでの」歌い方も注意(「で」を出すと汚くなる)。

・30:T2「なつまつり」歌い出しを「ー」と力まないで、やわらかく。

(30~40が好き。ぼくは初恋を想い出す。好きな女の子に会いにいける夏祭りのドキドキ感。ここは、もっとロマンチックにと先生) 「なつまつりよいかがり」とひと繋がりではない。「なつまつり , よいかがり」と「り」を軽く浮かして、次の「よ」をはっきり歌う。

・35「ゆめはなび」のイメージ。儚い、夢のように散るといった感じ。

・50からのT2B1「tu tu」が他をせっついているように聞こえる。テヌートの方を意識した方がいい。

(この「tu tu」は一体何なのか?)

・54「よるにのびてー」T1は他を壊さぬ入り方で。T系「のーびてー」のリズム、ビートの位置注意。

・56「ほしくずのそらへ」満天に星が散りばめられた美しい空がイメージできるように歌う。「くず」がきたない(注:以前田中先生から、口を前に突き出して「くず」と言うと伝授)。そういうfにする。

・58「ゆめはつまり」の歌い方(ひと繋がりにせず「ゆめ(は)つまり」とやる)。B1B2練習。

もっと軽いくだけた感じで歌いたい(とても深刻そうに聞こえる)。それでも音程、リズムはしっかりというのが格好いい。それを求めたい。

・59「あとさきー」の3拍目「あ」「ah-」は全パートE音。すっきりした響きになることを意識したい。

・61~63のピアノはpでオルゴールのようにかわいい音(聴く)。

・65「はちがつは」はmp。ピアノのcresc.につられて、元気よく「はー」と出ないように。

・69「なつもよう」は内にこもらず、外に出した音でdecresc.していくように。

・最後の「uh-」(「looー」でやる)は、空間に響く音を聴き合ってのばす。

「琵琶湖周航の歌」

1番>いい雰囲気だが、半分くらいの力でもっと歌ったらいい。ラスト「さーらばー」で「ばあー」と開けっぴろげにしない。

・「しみじみと」「さぎりや」「さざなみの」「しが」のS音を大切に発音する。「4分音符+8分音符」の同じリズムでも言葉によってフレージングが変わる、それを楽しみながら、お客に向かって歌おう。

2番>B2「まつーは」が「ましゅーは」に聞こえる。「tsu-」を意識して発音すること。

・B1「すな~しろきー」は主旋律。もっとはっきり聞こえるように歌い出す。

・B系「おまつがさと」の歌い方。「お」をはっきり出し「雄松」と聞こえるように歌う(「お,まーつ」と

聞こえる)。(注:「おまつ」の「ま」は短母音、「ま~つ」にしない。「つばき」の「ば」と同様に)

・「おとめーごはー」で「めー」を張り上げ勇ましく歌わない。そこにきれいな女の子がいる、それが浮かぶように歌おう。

・「つばき」が「うわき」に、「かげに」が「はーげに」と聞こえる(子音Ts、Kを立てて発音する)。

「もりかげにー」は、そこに乙女子がいる「あまい響き」で歌ってほしい。

・「こい~にー」は「にイー」と突っ張らない(はかない感じがしなくなる)。和音の響きを楽しむ。

・「なくとかや」はin tempoで(遅くすると沈んでしまう)。

3番>B系 波を表す「hum-」で8分音符→4分音符への入りを早めにした方がいい。T2ソリ:歌い出し 遅れないように。「なみー」で突っ張らずに、スーッと流れるようにフレーズを歌ったほうがいい。

・T1ソリ:「きょう(は)今津か 長浜か」で「い」「な」をはっきり出し、地名が聞こえるように歌う。

・68~69:T1「oh―」喉を締め付けずに、開いて息を流し歌う。

・63から全パート休符が少なくなって波をうねるように表現。もっと動きが聞こえるようにやろう。

4番>B1ソリ:音が低くて大変だけれど、息を流して歌う(「いだかれて」の「だか」は同じ母音、別のことにしない)。

5番>よく歌っているが、もっと歴史が感じられる歌にできないものか。特に「夏草しげき堀のあと」など。(ここで、この「古城」とはどこを指すのかを巡ってやり取りあり)

・再度歌う。雰囲気が変わった!と言われる。B系:103「ほり」の「ほ」をはっきり聞こえるように。

・「矢の根はふかーく」の歌い方:ビートの位置は「のー」「かー」にあるが、「や」「ふ」がはっきり聞こえるように歌う。

・107「たーたずーめばー」で「た~た」と間延びしないように(注:これも短母音)。

・「ひらもいぶきも」と繋げないで「比良も,伊吹も」と言い直し、二つの山の名が伝わるように歌う。

6番>前の「ゆめのごと」まではfだが、6番の「さいごく」はmfで始まる。前の勢いのままに入らず、雰囲気を変える。

・最後まで歌う。「あつきこころー」「ろー」で声を揺らさない。切る時「オッ」とやらない、「オ~」もダメ。ただ息を止めるだけ。

「さらば青春」

・篠田先生が「自転車をこいでいくように」と言われたが、それも必死にではなく軽快にスーッと進んでいくイメージで歌いたい。

・冒頭から歌う。T系「lulu-」拍頭の「lu-」を強く当てずにやわらかく。B系「よびかけはしないー」の「いー」を押し付けて平べったくしない。

・15~「みるがい-いー」「くろいみず-がー」のリズム、歌い方(「い-っ,いー」「ず-っ,がー」と切って歌う癖になっている)後ろがアクセントに聞こえ、よくない。(練習くり返す)

・18~「しょうじょよー」の歌い方。「じょよー」を強く当て突っ張ると、怖く聞こえる。「泣くのはおやめ」と言うやさしさが出るように歌う。後の「なくのは おや-めー」の「めー」も同様に注意。

・23~「たわむれのー」は全部3連符で歌う。「ふくー」も突っ張らずに、軽く浮かして。

・28~T系「lala-」柔らかいタッチできれいにやる。

・35~の「hum―」は全部「loo-」でやる(確認)。その方がかっちり聞こえる。

・39:T1「loo―」2拍目でちゃんと入り、T2とハモって一緒に動く。

・49~「しょうじょよー」も怖い。もっとやさしく呼びかけるように。

・54~「みんなー」の「なー」と伸ばす音が美しくない。押さずに響かせるように。

(57~60「uh-」「ah-」で動くところが不安、次の課題)

「さとうきび畑」

「ざわわ」の歌い方(B系)と、その間の「uh-」(T系)で何をするのか考えたい。

・冒頭B2「uh―」:オクターブ上(倍音:T1の音)を意識して、上ずらないように。3拍目から弱くならないように保つ。

・B系「ざわわー」後の「わー」が強く出ないようにやわらかく(口が固い)。続く「ひろい-さとうきびばたけは」:広いさとうきび畑に風が通り抜け、波のようにうねる美しい景色が見えるように歌いたい。

T系「uh-」は通りぬける風の表現。

・19~T系「みどりのなみが」が「にゃにが」と聞こえる。子音をはっきり出す。「が」は出さない。

・23「な-か-でー」(「な-」「か-」「でー」と別に聞こえる)全体にスラーを付けて一つに歌う。

・26~「ざわわ-」B2に続きT2が入ると、さとうきび畑が広がって聞こえる(沖縄の空の高さとともに)。それをイメージして歌いたい。T2:2拍目の「ざ」が遅れないように。

・最後まで歌う。最後の「ah-」の響きがすてき(一年やってきた成果)。それを思い出すのではなく、いつも創っていこうとする。それをこれからも楽しみにしたい。

 

【2.連絡事項】

*吉里幹事長から

・全日本合唱連盟が創立70年を迎えるにあたり、連盟の活動及び合唱音楽の発展に尽力したとして、アルマが表彰されました(平成29年4月1日付け表彰状の送付あり)。

・「ANCORの会」当日のアルマ団員スケジュールは、今週中にお送りする。集合9時30分頃、服装は、アルマ白ブレザー、緑ネクタイ、白カッターシャツ、黒ズボン、黒ベルト、黒靴下、黒靴の予定。

・定演及びバッカスフェスタ写真展示、申込受付継続中(当面練習時展示)。

*梶田先生から、「混声合唱団京都木曜会第59回演奏会」の紹介があった(先生は、第2ステージを指揮される)。7月2日(日)14時開演、八幡市文化センター、入場料2500円(チケット申し込みは先生まで)

【3.配付資料等】なし

【4.出席者数】(会場:513会議室)

T1:9名、 T2:13名、 B1:8名、 B2:10名、 合計 40名

【5.次週 4月26日(水)の練習予定】

梶田先生「篠田氏委嘱曲」全曲

以上