平成27年5月15日

5月13日(水)練習内容・連絡事項報告書

林 茂紀

【1.練習内容】

  • 18:20~18:50

梶田先生指導により発声(特に「顎を下ろし、舌の先を下の歯茎に軽く着けて発音する。舌を引込めると音が響かない」と指導)の後、「朧月夜」「茶摘」「紅葉」のおさらいをする。

(2)18:50~20:40

田中先生指導により「紅葉」「朧月夜」「雪」の順に練習する。

・並び方を(B1 T2 T1 B2)の順に円弧状にした。自分の耳に全部の音が聴こえる並び方が大事と。

「紅葉」

夕日に染まる紅葉を眺めながら「美しいなあ」という歌

・13小節からのB系「A―」は「あ~きれい!」の「あ~」という音楽にする。

・19小節「すそもよう」は女の人の着物の裾の模様のように美しいと言っている。そう聴こえるように。

・25小節「みずのうえにも」の徹底練習。T2一人一人の音程「にー」確かめ。その後、ハーモニーができるまで皆で。音程は喉の奥ではなく顔の前の空間でつくる。T1B系は「うえにー」がオクターブで、B1B2は同じ。互いに関心を持たないとタイミングも音程も合わない。いい声を勝手に出すのではなく、歌い合うのが合唱。

・「おるにしき」の練習。ここでピアノにすてきな錦模様が現れる。この壁いっぱいに自分の音程を届ける。

・この譜面がいい音程で全て埋まらなければ、会場では悲愴な、貧しいことになる。

「朧月夜」

・「はるかーぜ」の練習(どうして「かー」がそろわないか?「は~るー」ではない!)「そよふ~く」も「みればー」も同様。スラー付きと無しとを楽譜通りに歌うこと。

・B2「そ~らーアを」と「ア」をつけて歌わない(何度も練習)。「そら」は暗くしない。「みればー」も押さえつけないで、「空を見たら」と、理屈でなく簡単に歌う。

・「夕月かかりーて」うれしさが動くところを「り~て」とシャクリ上げたら変。「て」も次の「におーい」も母音を重く暗くしては変。

・T系「さとわーのほかげ~も」の歌い方練習。「げーエも」としたら変。T2「いろもー」で「い」と「ろ」の音程が違う人がいる(「ろー」と伸ばして練習。いつも気をつけること)

・B系「田中の小路を たどる人も」なぜそろわないか?「か」に入るタイミングを蔑ろにしている人がいるから(テンポに則れば自然に合う)。B系37小節「も」にテヌートを記入する(入るタッチの仕方)。ここで、T系は「アア-ア」と言わない(悲鳴のように聴こえる)で「A―――」と楽器のようにやる。

・楽譜を見ないで皆を見て歌う。子どもも知っているこの歌を大人のあなた方がどう歌って感動させるか。

・「かわずのなくねも、かねの音も」下3パート練習。「蛙」が嫌いでも、ここでは「あゝ懐かしいなあ」という演出をして歌う。「音もー」は「おーとーもー」としない(長母音ではない)。

・「かわずー」の歌い方。「ZZZu―」と「ず」の子音を3つ言って(本番でもやる)タイミングを合わせ、すてきなハーモニーが生まれるように(平均律ではできない)。声は揺らさない。幼い時に蛙と色んなことをして遊んできた人が、その鳴き声を「いいなあ」と歌っていると聴こえるようにつくって歌う。(心を込めてもいい音にはならない。技術が必要。気分で歌うのではなく、表現・表情を音にして届けることがだいじ。聴いた人が「ああ、そうだ」と感動するような「ずー」をつくる)

・5の「かわずー」のタイミングは指揮棒を見て合わせるのではない。皆がどういう歌い方をするか感知して合わせる(「ず」の子音に時間をかけて。また「かねの音も」まで一息で続けて歌う)

・「おぼろづきよー」の「づ」「き」に入るタイミングを皆でそろえる。T12つに分かれるが、上は突っ張って歌うと朧月が好きではないように聴こえる。また、下は同じ音なのに「き」の音が下がる(これは物理現象。よく知ってる人は「き」を少し上げて歌う。家で鍵盤をたたきながら「づーきー」と練習すること)(何度も練習。一生懸命やっちゃダメ。「づーきーよー」と遊ぶ。ファルセットでいい)

・52小節の上のrall.はrit.ではない。

・なお「さとわ」とは「人里の辺り」だが、元々は「さとみ」だったのを平安時代に誤読したと先生から。

<辞書をひくと「里曲・里廻(さとみ)」「み」は「曲った所」で「さとわ」は平安時代以後の誤読」とあり>

「雪」

・これはリズムあそび 「ゆ~き~や こんこ」と遊ぶ(身体の動きで表現される)

・前奏で、空から雪が降ってくる

・2のピアノを聴く 歓び走り回っている子ども達、その歓び(の音楽)

・P27B1以外の「こんこ」の歌い方 「こ-んこ」(と少しのばして歌う)76小節の「こん」で一番高まって「い~ぬ~は」に弾んで入っていく。

・「い~ぬ~は よろこび に~わか~けまわり」は2拍子の音楽。「ねーこは こたつでまるくなる」ここが一番大事な所なのに、そうなっていない(音がとれていないせい?)

・皆さんがこれをやるのは、他の団体のどこでもやらないような面白いものをやる、そこに価値がある。

小学生がやるのは普通。皆さんがやるところに価値がある。それを出さなきゃ。

・最後の「ココンコンコン」(チェロの)弦を指で弾いて音が残る感じを出したい。ここで終わることで、この味がいつまでも聴衆の皆さんの中に残る。(面白くなりそうでうれしい。よくこれを選んでくださった、と先生から)

 

【2.連絡事項】

(1)「ANCORの会(5月6日開催)」関連事項

①的場「ANCOR会」担当からの報告

・総入場者数は、1512名(アルマ関連入場者数は、290名)。

・次回演奏会は、2016年5月22日(日)・国際交流センターで開催決定。

②鮎川指揮者から:定演では更にレベルの高い演奏を目指したい。

(2)吉里幹事長からの諸連絡事項

①「京大での演奏会(5月28日開催)」について

・団員集合時刻は14時20分(京大構内)。事前練習後、時計台ホールで15時30分から約25分間演奏予定[詳細は、5月20日に連絡します]。

②「富士見詩のフォーラム」練習計画等を記載した「第2報」をアルマメールでお送りした。第1回練習(アルマ単独)は5月16日(土)、当会館で。「フォーラム」参加希望者は、幹事長まで(現時点で参加希望者は15名)。

③5・6月分団費納入、よろしくお願いします。

④T1久保田さんが、5月から「1ステージ団員」から、「団員」に移行される。主たる居住地は広島市であり、「遠距離居住団員制度」適用第1号となる。

⑤本日、瀬戸信二様が第2回目の見学。

【3.配付資料等】

なし                                                        【4.出席者数】

T1:8名、 T2:12名、  B1:10名、B2:10名、  合計:40名

【5.次週 5月20日の練習曲】

上床指揮者曲「トスティ」から「L’ultima Canzone」と「Addio!」

以上