『琵琶湖周航の歌』への想い・・・古城はどこか

 《小口太郎像》

今年は「琵琶湖周航の歌」が作られて100周年となります。
アルマ・マータ・クワイアでは創立70周年記念にとして有能な新進作曲家「篠田昌伸」さんに委嘱編曲していただいた曲の一つ「琵琶湖周航の歌」を東京混声合唱団桂冠指揮者・田中信昭先生の指揮(客演)により3月の定期演奏会で歌いました。
この曲の5番の歌詞は次のように詠まれています。
  矢の根は深く 埋もれて
  夏草しげき 堀のあと
  古城にひとり 佇めば
  比良も伊吹も 夢のごと
この歌詞にある「古城」はどこかということで団内で論議が沸き起こり、文献、風説を調べる人、事実を積み重ねて推論する人等々、古城談議が盛んにおこなわれました。
曰く、彦根城説、佐和山城説、長浜城説、安土城説
諸般の状況から「彦根城説」が有力ではありますが決定的な結論はなく、若い三高生の小口太郎が情熱のおもむくままに、芭蕉の句『夏草や兵どもが夢の跡』を想い浮かべながら作ったのではないかという意見も出され、「琵琶湖周航の歌」を歌う想いが深まりました。
 《伊吹山を望み》
 《比良山を望み》