平成28年2月10日
2月 8日(水)練習内容・連絡事項報告書
林 茂紀
【1.練習内容】
- 18:20~18:45 体起こしの後、梶田先生指導で「委嘱曲」の練習
「琵琶湖周航の歌」冒頭B1:入ってからが遅い。ただ流れていくのでなく、自分の中でこのテンポで
曲をつくっていくように。「松は緑に」T2遅い。母音がビートの位置になるように子音mを先に。
「赤いー椿の」B1:「いー」で上がると安心するのか、そこから遅くなっている(全パート注意)。
「佛の御手にいだかれて」B1ソリ:遅くならぬよう注意。「矢の根は~」このテンポで動きながら皆でどう創って楽しむか工夫を。B1:99~「uh-うずもれ」半音階の動きを、下がり過ぎぬよう取って歌う。「古城に」の歌い方:ズリ上げて聞こえる(注意)。テンポを変えずに皆でこの雰囲気で歌う工夫を。
テンポや雰囲気は、田中先生の指揮棒をちゃんと視界にいれて歌えば外れないはず(合わないのは不注意)
「少年時代」=86で歌ってみる(田中先生の最初のテンポ。前回中嶋さんはもっと速かったが)。
6小節「Loo」の入りが遅い。テヌートの表現は、入るのを遅くするわけでない。入る前に準備し、入った音符を長く。冒頭の「lululu・・ah-」:どういう音を出すか、いつも考えて始めるように(ドタドタでなくスラーで)。3小節:各パート裏拍での入りが遅いので注意。12小節:T2「だーれのー」ビートの位置をつかんで歌うように(63のB系も)。「あこがれ」の「が」鼻濁音で。(音源の功罪:何となく流れてしまうこと。楽譜を見て、自分で音を取っていくようにしてほしい)21小節「永い冬が」から全体が遅くなってしまうので注意。T1「ah–」4拍目遅れぬように。30小節T2「なーつが」の入り、もっとデリケートに。32小節~B1「胸の高鳴りに」ゴツゴツ刻まないでレガート気味に。「あわせてー」のリズム注意(ビートが「ー」に来るように)。50小節~T2B1「tu tu」遅れぬように。(最後まで歌う)
(2)18:45~20:50 田中先生の指導、篠田昌伸さんのコメントを受けて練習
「少年時代」
・冒頭の練習「lululu・・ah-」続いて6小節~「luh luh」「ah-」は何を表現しているのか。次の「夏が過ぎ 風あざみ」の世界をイメージして歌う(何度も練習)。ここで悲しい顔をしてはダメ。「あゝすてき」と言う時には息がまじるはず。(注:楽譜「uh」表記を先生の指示で「lu」「luh」に変え「Loo」と発音する。Lで軽くタッチを付け、「う」ではなく唇を丸くすぼめ「o」と口内を縦に開けて発音)
・19小節「夢が覚め」~:B2の主旋律を他パートはちゃんと聴いてアンサンブルをつくる。
・25小節~「呼びかけたままでー」:ビートが「ー」に来るようにB系何度も練習。
・27小節~「夢はつまりー」:T2練習(音程とリズム)。「想い出のあとさきー」:「あと」にテヌート、次の「さきー」と対比しての大切な表現(歌って示される)。
・30小節T2「夏祭り」の「na-」は有声子音でnに声・音程あり。33小節「ah-」のcresc.は3拍目から。
・34小節~「八月は」:「はーち」ではない(短母音)。「夢花火」:どう歌えばその表現にふさわしいか何度も練習(「夢花火」発音工夫を。「め」を突っぱらない。T1T2「めー」のばしてハモる技術追求。「びー」の「―」にビートが来る練習)
・36小節~「こころはー」B2B1T2はT1が入って来るまでちゃんと音程を保たないと38小節でハーモニーが成立しない(練習)。
・50小節「目が覚めて」のあと、54小節「夜にのびて」T1T2:「よー」で互いにいい音程でハーモニーをつくる練習くり返す(自分の声が持ってかれる感じがするとき合っている)。支えるのは足の指。
・56小節「星屑の空へー」:T2「ほしー」2音の音程練習→T1T2でやる(「しー」がいいハーモニーで鳴るように、互いに聴き支え合う。足裏と地球の間がその音程で鳴り、伸ばす間それが変わらないように)ここの音程とハーモニーが一番美しく寂しくなければいけない(T2B2完全5度)。作曲者が、どんな思いでここにこんなハーモニーを使われたのか、ここをいい加減に過ごしちゃダメ。(B1B2何度も練習、「しー」で「i-」はもっと広い響きでやらないとハモらない。B2は新しく「しー」の音程を作り直して)ここのfはただのfでなくて、美しく寂しいフォルテ。
・61小節~「夏が過ぎ 風あざみ」ここはまだ夏の思い出が残っている、こないだのことを思い出して歌っている。
・69小節「なつもよう」に作曲者はどんな思いでpoco rit.とdecresc . の松葉を書かれたと思う?
「な>つ>も>よ>う ――」とやる。ただし悲しく寂しい音楽にしたいためではない。その小さくなり方がとっても大事。いい加減にただ自然になればいいではなくて、一つ一つ小さくしていく。
・ラストの「uh-」は入ったら安心してしまうのでなく、ちゃんとハーモニーをつくる。
<篠田さんから>
・思ったより勢いがあって、明るく元気な声だったが、ちょっと速い。意識してin tempoでやられていたが、他の曲と比べ、この曲は全体的にもっとやわらかく、テンポもゆっくり、メロディも自由に歌っていただきたい(espressivo表情豊かに)。(それでテンポ指定を書かなかった、とも)
・前奏のところ(9小節まで)は懐かしい感じ・やわらかさを出したいので、ゆったり記憶を呼び起こすような気持ちで始めてほしい。
・6小節目からの裏拍で出るところも、もうちょっとやわらかく、ふわふわと雲の上みたいな浮き上がった感じにしてほしい。その上をメロディがきれいに歌うように。テンポは、もうちょっと遅い目で、前進する感じはなくていい。
―― 指摘を受けて冒頭から歌う。(やわらかくゆったりした感じの歌になる)
・こちらの方向でお願いします。
・P6~7の転調するところ。39小節「夏模様」のあとの「夏が過ぎ」は、一回の夏ではなくて、何回もの夏を遡って夢に入っていくつもりで。半音下の調になって、♭系の調の間は非現実的で、目がまだ覚めず夢の中にいる感じで。
・59小節の「あとさき」のところで転調するところで覚醒して、気持ちが自分の世界へ行ってるように。
――「あゝ、だいじなことをおしゃってるなあ」と先生。
・39小節「なつもよう」から歌う。56小節「ほしくず」の「shi」は短母音。
・「ほしくずのそらへー」T2何度も音程の練習、課題残す(61~62小節も)。最後まで歌い、休憩。
<ここで「彼岸花」「マリアの歌」を歌い、上床さんは田中先生から指揮指導を受ける。約7分>
「琵琶湖周航の歌」
・冒頭から歌う。T1ソリ:声のデカさをひけらかすんじゃない! B1ソリ:3拍早く出た人あり。
次は入りが遅れた。歌詞の世界が伝わる歌をうたうように。
・「hum-」は口の中を縦に開けて(上の硬口蓋を舌に付けないで)やる。
・5番(96小節~)「やのーねはーふかーく うずーもーれてー」ビートの位置で皆が合うように。
・「古城にひとり佇めば」の歌い方(イメージが伝わるように、「ばー」が出るのもおかしい)
・6番(113小節~)T1:T2のメロディーを消さないで美しく飾るよう、mfを越えてはならない。
・「こがねの」の次にどんな美しい「なみ」が来るかと期待するのに、合ってないとがっかりする。
「な~み」とは歌わない。ただの波ではない「黄金の波」を表現すること。n音をちゃんと鳴らしてやる。
・一番大事なのは「語れ我が友」で「ah―」ではない。「かたれ」の「た」が音楽的には大事。「ttta」と歌う。「た~」と母音が変わると「語れ」が「かた~れ」になってしまう。(B系練習)
・「と~も――」は、T1が「ah―」とG♭で入ってくるまで他3パートはちゃんと持続する。
・「あつきこころ」でB2は「ころー」と音が上がる。そこで大きくならないように注意。
「さらば青春」
・冒頭から歌う。11小節T系:「ぼくはー」の「はー」を大きくすると、やけっぱちな感じになってしまう。また、その入りが遅れるのは直前のB系「ぼくはー」を聴いていないから。
・15~16小節「黒い水が」の歌い方:「kkくろいみず(がー)」。「がー」を出さない(他パートの大事な歌が消されてしまう)。
・19小節~B1:「なくのはおやめー」ビート感をもって伸ばす。次の「かぜも」の入りをそろえて。
・21小節「つち」の前でブレスしない。
・23小節~「みんなー」の歌い方注意(「なア~」とやると「たわむれの口笛」につながらない)
・26小節~アカペラは、音楽が進行するにつれ喜びが濃くなっていくように歌う。
・32~33小節は皆mpで、音色もmpの表現に変わるように。
・45~53小節の練習。In tempoの中で皆が進んでいくように。
49~51小節「泣くのはお止め」の歌い方(やめてくれるかな?ではなく、ぬぐい去るように歌う)
このリズムを正確に歌う練習(何度も)。これが繰り返されると「やさしさ」がそこに出てくる。
52小節「つき」をはっきり聴こえるように。
・65小節~「みんな みんな たわむれの口笛を吹く」は幸せいっぱいの顔・声で。
<篠田さんから>
「さらば青春」は今ぐらいのテンポでいい。疾走感がほしくて、自転車をこぎながらすいすいというイメージで。それをピアノパートに、ずっと回転しているように書いている。これは言葉が多い、そこは歌うより喋るように。逆に「lululu、lalala」などは歌ってほしい。最後59小節からは「少女よ」に向かって、エネルギーを持って激しくmpからfへcresc.してほしい。
「琵琶湖周航の歌」は6番まで歌詞があるけれど、これは6番までで琵琶湖を一周する。スタートから
1番ごとに景色が変わって行くように、調を変えたりしながらやっている。3・4番でhumは波を表したいので、cresc.とdecresc.で表現してほしい。それから1番で言うと「われは湖の子 さすらいの」から「旅にしあれば しみじみと」へ一段上がり、次の「昇る狭霧や さざなみの」へまた一段upして「志賀の都よ いざさらば」へ行く。1番から6番まで、そのように歌ってほしい。
(田中先生より:曲の頭に<6番までで琵琶湖一周>と書き込むよう指示あり。「ディナミークをつけて、意味を尊重してということですね」「すばらしいコメントありがとうございました」と篠田さんへ。)
【2.連絡事項】
*石橋企画委員(821担当)から、定演チケット状況について説明・要請があった。
・追加要望のあったチケットを本日お渡しした。返却等は定演当日まで受け付ける。
*木本楽譜担当委員から、「70周年委嘱曲」表紙は、次回田中先生練習日に配付予定。
*吉里幹事長から
・「次期アルマ委員選定」のための団員総会は、2月15日開催を予定。
・「定演打上」、「ANCORの会(各ステージ・打上・楽譜)」調査本日締め切り。
*定演ステマネを務めていただく難波さんから挨拶があった。
*的場さんが近大混声合唱団演奏会(3月31日)紹介(詳細は追ってメールで)。
【3.配付資料等】近大混声合唱団第1回演奏会チラシ
【4.出席者数】(会場:513)
T1:9名、 T2:14名、 B1:13名、 B2:12名、合計 48名
【5.次週 2月15日(水)の練習予定】
上床指揮者「多田武彦St.曲」全曲
以上