8月5日(水)練習内容報告書

平成27年8月6日
8月5日(水)練習内容・連絡事項報告書      
林 茂紀 
【1.練習内容】
(1)18:20~18:50  田中先生による指導
 地球に立つということ、その立ち方から始まり、膝を硬直させない、胸を上げる姿勢、ロープではなく
髪の毛1本で頭を吊るすことの意味、顎の開け方、「lou lou」までレクチャーあり。(詳しくは別紙で、
後日文字に起こします)
(2)18:50~20:50  田中先生による指導
「朧月夜」
P11 45小節まで通し歌ったあと、P9の「かわずの」から「かねのおとも」まで集中練習。
・B1のみ歌う。「表現すること」と「気分を込めること」は違う。どういう気分で歌っているか声をつ
くってお客に知らせる。自分が気分に溺れていたのでは、その音が聴こえてこない。(繰り返し練習)
・全体で歌う。(ここでT1とT2との位置を交替する)「蛙のなくねも」と「かねの音も」を並列的に
歌うのではなく、更に感動が重なり高まっていくように歌うこと。
・B2のみ歌う。音が低いから大変だが「何て幸せなんだ」というのが濃く現れるように。
・全体で歌う。「気」が現れてきた。(その「気」がここにない声には、舞台の上でやる何の価値もな
い)「かねの音も」の練習。どういう音か?(「カンカラカン」と聴こえる)「ねー」を平べったくし
ない。「音もー」がよそよそしく聴こえる。歌う。「できるじゃない!その一番いい表現をお客に届け
なきゃ」と。
・「かね」の「ね」の音 B1B2もっと深くたっぷりと、この音を愛している人が「ああ、あの音聴こ
えてきたあ。ここで育ったんだよなあ」と感動して歌っているように聴こえるように作る。正解はない。
皆さんがその音に感動できたらいい。それをお客が受け取る。
・「か~ねー」全員「ねー」で伸ばす。平べったくしない。音程がよくなると音が澄んでくる。
・P10の頭からピアノがどんな音楽を奏でたらいいか。レガート、ドルチェで、感動して歌っている心
の中の動きを支えてあげる伴奏を。
P9から最後まで一回通した後、P12「さながら」以降の集中練習。
・「かすめ~る」の「め~」を平べったくしない。「あのときあの月を見たよなあ」という人がうたって
いる歌。それが説明なしに聴こえる、感じられるように歌うこと。
・「おぼろづきよ」の「づ」と「き」で音程が変わる人が大勢いる。「よー」のハーモニーができていな
い。T2の上「C」の音、ファルセットでもいい。音程をそろえて歌う練習。「k」にも「y」にも音程
あり。
・B1B2は主旋律を担当していると自覚して。
・「づ」「き」のハーモニーは絶対いい音程でないとダメ。また、「よー」と伸ばすうちに母音が「u」に
ならないよう(「o」のままで)に気をつける。
・歌う。「できた!」皆さんの年齢の人がこんなにたくさん集まって、こう歌っているのは感動なんで
す。「小さい時見てたんだなあ、あの月を。それを思い出して、こんな美しい歌をうたってくれているん
だな」それが演奏。気分を込めてやるというのでなく、こういう美しさをどう作るかということ。創作と
いうのは絵でもそう。どうしたら伝わるか探して、技術で実現し、本当にその音が鳴った時お客に伝わる。
「茶摘」
・ピアノの1拍めがボンと鳴った時に喜びが聴こえるように。前奏から「あゝ夏が来た」と新鮮で、生き
ていてよかったという音楽にする。
・「八十八夜」でdim.して「野にも」で急に大きくしたりしないで(ピアノへ)
・「あれに見えるは」は発見(その喜びが聴こえるように)。
・「日和つづきの」互いにどんなテンポですんのって見合ってる感じがする。「あゝ暑くなったなあ」と
いう感じにする。
・B1B2で歌う。「よー」から「りー」で音程が変わるのは母音が変わるせい。ちゃんとつくり直すこ
と。また、ここは嘆いているのではない(特にB2「きーのー」で)。「こころのどかに摘みつつ歌う
早乙女たち」につながる歌にする。
・B2「うー」と「たー」で音程が違う。(同じCなのに口の形の変化で空間、空気の量が変わるから。
それは物理現象。母音が変わっても同じ音程が出せるようにするのが技術。それが声楽。)M氏に「自分
の音程を聴くことを忘れているから」とピアノに合わせ、できるまで徹底指導。
これが技術。(気分だけで歌っている人は、気分が乗らなかったら演奏にならない)表現のテクニック。
・「摘まにゃ日本の茶にならぬ」B1B2で練習。「にゃー」でのばし音程確認。低いからといって上げ
ても合わない。「つまにー」でのばす(n有声子音、音程あり)練習後「にゃー」でのばす。音程が合う
と自分の声が持っていかれる、吸い込まれる感じがする、または他の声が自分の口の中に飛び込んでく
る。そういう関係が成り立たないとハモらない。(指揮者は見ないで感じていればいい)
 合うと音がこんなにも分厚くなり会場に届いていく。さっきのようにきしんでいると届かぬばかりか、
いい音程で歌っている人を壊してしまう。そういうデリケートなところがある。だから面白い。
 T1T2も「つまにゃー」で伸ばす。ちゃんと合ってる人は自分の声が聴こえない、周りと共鳴しあっ
ているから。聴こえる人は外れているということ。合うと途端に倍音が鳴り出す。それも含めて鳴るから
豊かなハーモニーになる。いつもこう鳴るようにつくりましょう。
・「にほんー」で伸ばす。「んー」はここ(鼻梁)のトンネルで鳴らすように。「んー」は舌先が上の
歯裏に付くだけ。B2のあと皆でやる。ここで皆さんが「にほんー」でハーモニーを作ると、ものすごく
感動的な場面になる(笑い)。とてもいい、いつもやって。
・「つまにゃ」から最後まで歌う。いまB1が誰か先行した人いたが「遅いんじゃないか」と思ったら
皆に知らせて連れて行くように。オレは正しいからとやってしまうと皆壊れてしまうから。B2、音の
動きをピアノで確認し歌う。その後もう一度皆で歌う。
「紅葉」
・前奏は、水の上に赤や黄色の紅葉の葉が浮かんで揺れている感じを出して。
・一回歌い通す。最初のmpは、山の紅葉を見て「うわあ」と感動している声で歌い出す。
・2番「たーにの」の歌い出し、どんなイメージの声で歌うか意識して。
・ピアノ3の2小節で、次の3小節目を変える、引き出すように。下の段についても大事な指示あり。
・「みずのうえにも」からは「水の上にも錦ができているよ、赤や緑でさ」という喜びの歌にする。
・4の練習 B1B2は、ひらがなでなく「秋の夕日に照る山紅葉」と漢字で歌う。
音の動きは「や~ま」と作られているが、「紅葉」に歌の山がくるように歌う。
・36小節 B1B2はスラーで「濃いも薄いも数ある中に」の景色を表現する、空間をつくる。
 T1T2の歌は、「松をいろどる楓や蔦は」へと、新しい発見の喜びが湧き起こってくるように。
B1B2もその喜びの歌になるように(歌い方の練習)。ここがmfなのは何故か。声を張り上げる
場面じゃないってこと。「山のふもと」以下はmfのままで。
・最後の「A―」は「なんて美しいんだ」という表現。今のは「ちょっと違っちゃったー」となった。
そうならないように。dim.は小さくすればいいというのではなく、喜びや感動を濃くするように。
 (伸ばしている時、ちゃんと足指でささえる)最後は「あゝすばらしい」との言葉あり。
【2.連絡事項】
*吉里幹事長からの諸連絡事項等 
・「第17回バッカスフェスタ【11月3日・伊丹Hで開催】」出演(団員には資料送付済み)について説明が
あり、全員の拍手を持ってアルマ公式行事としての参加が決められた。
・「なにわコラリアーズ演奏会(ただたけダケVol.4)【10月25日・長岡京記念文化会館で開催】」
チケット斡旋の説明があった。
【3.配付資料等】
上記「なにわコラリアーズ」演奏会のチラシ
【4.出席者数】
 T1:11名、T2:13名、B1:12名、B2:8名、合計:44名
【5.8月 8日(土)練習予定】 
 上床指揮者 「草野心平の詩から」3、4、5 特に4を中心に
 鮎川指揮者 「海の詩」「シーラカンス」を中心に「海はなかった」なども
       (「擬音」担当の方、「ブクブク」の用意をよろしく)
以上