アルマ通信146号 【発行日2022年6月2日】

          【発行者:アルマ・マータ・クワイア(作成担当:吉里)】
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アルマ団員の皆様  アルマ通信第146号をお送りします。
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A.連絡事項 
1.アルマ練習について
1-1.6月8日(水)練習について 18:50~20:50/中央電気倶楽部
 松井指揮者「Missa in a」を練習します。
1-2.6月4日(土)Zoom練習勉強会 13:00~14:00
 ★Zoom入室URLは次の通り
 https://us02web.zoom.us/j/86284917769?pwd=V3ZuNHdrMGVvcU9UbEJMaVlTMCsyZz09
   ミーティングID: 862 8491 7769
   パスコード: 686677
2.「地平線のかなたへ」曲目解説をお届けします
 前号に続き定演プログラムに掲載する演奏曲の曲目解説をお送りします。
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【「地平線のかなたへ」について】  (太田 茂之)
  木下牧子さんの曲を取り上げようと決めたのは、いま生きている作曲家を取り上げる意味を考えたからです。
 クラシックという定義は様々だと思いますが、一つに「時代を超える」という概念があるのではないでしょうか。 歌でいうと、「歌い継ぐ」ということだと思います。
本ステージでアルマ・マータ・クワイアが目指すのは、次のクラシックへかかわっていくことです。
 「地平線の彼方」は大学合唱団、高校生など若い世代の合唱団がよく取り上げます。
 曲の背景には確かに「若さ」を感じさせる音楽も多いです。しかし、誰でもそういう時代は生きたはずです。今後もそうでしょう。そこに世代を超えたテーマの存在を感じます。
 この曲が少しでもクラシックに近づくようになれば、と思います。
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「春に」
  春の訪れは小さな気づきから始まります。
 その気づきが大きくなって桜が開花するように一気に膨らみます。
 春はいろんな新しい出会いや気づきが生まれる季節かもしれません。
 新しい出会いには期待もあり不安もあります。
 しかし、気持ちが揺らぎながらも新しい一歩を踏み出さずにおれない。
 自然と同じように人もまた。
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「サッカーに寄せて」
  サッカーボールを無心で追いかける。
 素直な想いでたくさんぶつかりあって、そしてお互いを理解して仲間になっていく。
 本当の仲間の作り方、「おとな」になると忘れてしまうのかもしれません。
 言葉以前の清々しいまでのエネルギー。それをよみがえらせてくれる歌。
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「二十億光年の孤独」
  地球のほかに、「生命体」はいるのか。
 こんな想像は多くの人がしたのではないでしょうか。
 いるならそいつに会いに行きたい。仲間になってみたい。
 仲間を探すのは、地球人としては宇宙で孤独だからなのかもしれない。
 宇宙を見つめ想像を巡らせる人間、これもまた宇宙の生み出した不思議な存在。
 そういえば宇宙を探る最先端の望遠鏡もアルマ!
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「卒業式」
  卒業するとは、いままでの場からいなくなること。
 そういう意味で卒業は一生でたくさん経験するものなのかもしれません。
 そんなさみしさを感じつつ、今までの楽しかった思い出が幾つもよみがえってくる。
 そのすべてを受け止めて次の世界に旅立っていく。
 ひとつの終わりは、いつでも新たな未来の始まり。
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【「ウィーンの森の物語」について】
<指揮者の想い> (上床博久)
 2019年3月第57回定期演奏会以降、私たちはヨハン・シュトラウスのウィンナワルツを3回続けて取り上げてまいりました。
最初は「美しく青きドナウ」です。この曲は、もともとウィーン男声合唱協会の委嘱で作曲された男声合唱曲です。
 2曲目は当初男声合唱曲として作曲された「酒、女、歌」です。
2020年11月コロナ禍の合間に開催された第58回定期演奏会で演奏しました。
 そして3曲目が本日演奏する「ウィーンの森の物語」です。
この曲は管弦楽曲として作曲され、後から合唱曲としてつくられたものです。
 これらはすべてドイツ語の歌詞がつけられていますが、アルマでは新たな日本語訳詞で歌おうと
志し、歌っても聴いてもわかりやすく、楽しく美しい音楽を目指しました。
訳詞は3曲とも当団の林茂紀が担当しました。
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 もちろん多田さんの作品のように詩の意味を深く掘り下げ、作曲家が作り上げた音楽の高みに向かって真摯に追い求める音楽作りは私たちが一番大切にしていることですが、親しみやすい音楽を、心から楽しんで歌うことも大切なことと思います。

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでもおなじみの名曲を、私たちアルマの合唱でお楽しみいただければ幸いです。
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<訳詞者のつぶやき>(林 茂紀)
 ヨハン・シュトラウスⅡ作曲のワルツを日本語訳詞で初演するのは、これで3回連続になる。
思えば上床さんの熱い希望に応える形で、「美しく青きドナウ」「酒、女、歌」と、ウィーンで生まれ歌い継がれてきた名曲の日本語訳詞を試みてきた。
 「今どきの若者はそんな面倒なことはしない。原語で歌う。でも訳詞ができたら、いつでも愛唱曲のように歌える」こんな声にも励まされ(乗せられ)つつ、今回もまた膨大な量のドイツ語歌詞を書き写すことから始まった。次は辞書を引きつつ対訳づくり。
 「人生何でもあるさ、いちいち気にせず陽気にやろうぜ」的なウィーンっ子気質満載のあけすけとも思える歌詞の中に、ウィーンの森への愛情が細やかに歌い込まれてもいる。
あの指で弾く弦楽器ツィター(またはチター。ツイッターではない!)も登場する。
 上床さんから預かった原譜と対訳を交互に見ながら、浮かんでくる日本語を当てはめ歌い確かめる作業が延々と続く。
 多弁なドイツ語を音節の限られた日本語にしていく難しさと面白さ。どうしても決めかねる箇所は訳詞を複数つくり、歌いながら決めてもらうことにする。
これは言わば「座付き訳詞者」のいいところ。こうしてコロナ禍や惨禍の中でも、歌うと別世界へといざなってくれる歌が誕生した。
果たして皆さんのもとにその響きはどう届いてくれるだろうか。
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3.諸連絡事項(6/1練習時他)
3-1.定演チケット配付について
  石橋821委員から、チケット希望枚数調査に基づき、団員にチケット(座席指定席券)が配られた。
 今回配付枚数は420枚。追加希望者は石橋さん迄お申し出ください。
  *第58回定演(延期前)配付枚数はその2倍近くであった。

3-2.第59回定演「打ち上げ」参加募集調査について(結果)
  早速パトマネさんに参加調査結果をまとめていただきました。
 団員参加者:32名、未定2名、ご家族参加者数:3名となっています。
 会場「錦城閣」には招待予定者含め40名で予約をいたします。

3-3.「第40回ANCORの会」CD・DVD等の申し込みについて
 希望者は、吉里までメールにてお申し込みください。

3-4.定演会場での、ウクライナからの避難者への義援金募金に関連して
 出来れば、チケット配付時に定演会場で義援金募金を行っていることをお伝えいただければ有難い。
今後、募金の寄託先アプローチを行っていく。
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B.練習結果報告

➀6月1日(水) 18:50~20:50/中央電気倶楽部
 【実練習参加者(参加団員合計:35名】福島ピアニスト
   T1(12名):岩本・大内・大澤・日下部・坂井・南茂・林・町田・松浦・的場・山田・吉國
   T2(6名):海上・上床・奥・谷野・福田・吉里
   B1(9名):芦田・上野・大西・香川・角家・木本・北島・杉本・野村
   B2(8名):石橋・川口・鈴木・富田・西村・増田・森崎・山下(千)
 【YouTubeでの練習参加者(確認済みの方】T2中塚
 ・上床さん指揮「ソネット集・第二」を練習
      クリックしてください 
      練習録画
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➁5月28日(土)13時から14時Zoom練習勉強会
「ソネット集・第二」を練習
      クリックしてください 
       練習録画
 【(参加団員合計:9名】
   T1:林、T2:上床・中塚・吉里、B1:木本・杉本、B2:鮎川・石橋・山下(千)
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                         以 上